ゆうゆう、ゆりはま

ゆうゆうのひと

湯梨浜町

木は何にでもなる。何を作ろうか考えるのが楽しくてたまらない。

木工作家 朝倉康登

1日のほとんどの時間は工房で木を削る、木を眺める、木と語る。いまや根っからの木工職人が1人の女性と出会い、結ばれたのは20代初め。新妻の両親は栃木県益子町の著名な陶芸作家だった。陶芸夫婦はムコ殿に「木のスプーンを作ってみたら」と進言した。ムコ殿は熱中し、これが売れた。そこからはまっしぐら。独学で家具や日用品を作った。「木は何にでもなる。何を作るか考えるのが楽しくてたまりませんでした」。木工作品の聖地ともいわれる東京銀座のデパート松屋で展示即売もやり、手応えは十分あった。いまいちばん作りたいものは? 「自分にしかできない皿かな。まあ、年齢とともに作りたいものがいろいろ変わってくるんですが」。