ゆうゆう、ゆりはま

ゆうゆうのひと

湯梨浜町

大地の恵みを知り尽くしているから、名作が生まれる。

はまなす加工研究グループ 津村節子

グループの出発点となった仕事は、ツワブキだった。秋に黄色い花を咲かせる常緑多年草。旧泊村の村花とされていたほど、当地にたくさん自生するこの植物の茎を素材に佃煮を作ろう、と仲間たちから案が出た。「紆余曲折のすえ、完成しました」。代表者の津村節子さん(写真右から2人目)はそう振り返る。これが大評判。ヒットを出せば、次を、また次を、と発展していく。いずれもヒット。若いときから農業に勤しんできたメンバーばかりで、大地の恵みの本質を知り尽くしているがゆえに生まれる名作群なのだ。「とても気が合ったメンバーです。作業の休憩のひとときには、みんなで、真剣に政治の話などしているのよ」。