湯梨浜で地魚を商う店の嫁として、毎日、店に立つ福田華江さん。「いろいろなお客様と話をするのが大好き。魚のことは、お義父さんや主人が詳しいし、さばくのもお手のもの。私はお客さんを“さばく”役なんです」と笑う。魚離れの時代と言われ、忙しく働く主婦は、スーパーで切り身や総菜を買ってすますことも多い。でもたまには、1本丸ごとの魚を食べてもらいたい。「せっかく鳥取にいるのだから、季節ごとに旬の魚を味わい尽くして欲しい」と張り切る。夫とはほぼ24時間一緒。時には意見が分かれることもあるが、後に引かずにその場で解決する。「けんかなんかしていたら、魚の鮮度が落ちてしまいますから」