酒井千里さんは、京都のホテルでの接客業を皮切りに、都会での日々を楽しみ尽くして来た。着付師やエステティシャンの資格を取り、体のことや食べ物のことに興味を持った時、ふと故郷・泊の魅力に気づく。即、古民家を見つけてUターン。父からの引っ越し祝いは「耕運機」だ。畑で悪戦苦闘していると、「何植えるだぁ〜ぇ?」と近所の人たちが声をかけてくれる。「やさしいんです。でも押しつけがましくない」。「畑でちゃんとモノが作れて、着付けやエステの仕事もマイペースで続けていければ」と、今では緩めの泊時間を満喫している。コンビニまでは車で10分。「ネオンは見えなくなったけど、きれいな星が降るほどよく見えるようになりました」