1930年代に北欧のスキー選手がトレーニングとして始めたのが、ノルディックウォーク。今や世界中で人気のエクササイズだが、全日本ノルディックウォーク連盟公認コースに東郷湖周囲を巡る道が第1号として認定されている。石井美佳代さんもその爽快さに惚れこんだ一人で、熱心に学んで公認指導員の資格を取った。周囲およそ12キロの東郷湖ウォーキングコースは、適度なアップダウンに富み、年齢問わず楽しめる有酸素運動だ。しかも、歩いていると新しい発見がある。湖の南東にある小高い山から見下ろせば、この水景色が「鶴の湖」の愛称で呼ばれるのもなるほどと思う。その形は鶴が空を翔けるように大きく翼を広げているのだ。