ゆうゆう、ゆりはま

ゆうゆうのひと

湯梨浜町

一玉ずつ、手をかけ時をかけ、美人はできあがる。

とまり美人スイカ 藤井亮子・山本照子・藤井美佐恵・陶山恵子

海沿いの地ならではの砂丘地栽培を確立し、改良に改良を重ね、これぞという自信作を完成し、販売をスタートさせた。その名も「とまり美人」。知る人ぞ知る「幻のスイカ」である。ビニールハウスのなかに2つのトンネルを重ねた「三重トンネル」で手厚く育てられる。交配はミツバチの手を借りず、人の手でおこなう。一株に一玉、慈しむように見守り、抱きとめるように収穫し、一玉ずつたたいて調べ、「では、行ってらっしゃい、喜ばれておいで」と送り出す。特筆すべきは「県内では間違いなくいちばん早いスイカです」と藤井亮子さんが言うようにその出荷の早さだ。5月の薫風が吹くころには世の中に姿をあらわす。