ゆうゆう、ゆりはま

ゆうゆうのひと

湯梨浜町

わが子のように思えんかったら、いいものは実らん。

指導農業士 山田博子

梨づくりは、この地に嫁いで末の娘が生まれたのを機に始めた。義父に教わり、毎日ひとつでも覚えて身につけよう、と山田博子さんは必死だった。山を切り拓いて畑を作るところからの歴史がある義父は、あるとき、さりげなくこう言った。「梨がわが子のように思えんかったら、いいものは実らん」。この名言、いまも胸の奥に刻まれている。「ジョイント栽培」や「網掛無袋栽培」など、新しい試みにもどんどん取り組んで意欲的だ。中学生たちの体験学習を引き受けることもあって、熱心に説明すると大人びた感想文をもらったりする。「これほど大変な仕事だとは思いませんでした。ご苦労がよくわかります」。読めば、やはりホロリとくる。