ゆうゆう、ゆりはま

ゆうゆうのひと

湯梨浜町

幼い子をあやすように、絶世の美女である女王を扱う。

メロン農家 村口静枝

つるんとなめらかで、鮮やかな黄色の果皮。クレオパトラメロン。絶世の美女の名を冠しているだけあって、華やぎと妖しさもあわせもっている。味の特徴は?「果肉は白いですが、見た目よりずっと糖度が高いのです」。と言う村口静枝さんは、まるで幼い子をあやすような手つきでクレオパトラを扱うのだ。メロンづくり、すでに40余年のベテラン。「いえいえ、経験なんて吹けば飛ぶようなものです。毎年いつもいつも新人です。緊張します」。いくつものハウスで栽培している。その規模をすべて夫と二人だけでこなしてきた。「育てることの楽しみが大きくて、苦労を帳消しにしてくれますね」。その繰り返しの40余年なのだ。